お知らせ

2013/07/16熊本産地研修その1

7月11日から13日まで熊本県八代市に、い草刈取り体験及び畳表品質勉強会に行って来ました。い草刈取り(農業体験)は以前農家さんに泊めて頂き体験した事がありました。い草刈は6月下旬から7月20日頃までの約20日間早朝(夜中の1時頃)から乾燥したい草の窯出し、袋詰め、倉庫への積み込み、泥染めしたい草の窯入れ(約60度で20時間近く乾燥)作業と朝6時頃迄作業が続きます。朝食後、比較的涼しい時間からい草刈り取り、刈り取ったい草をコンテナに手作業で積み込み作業、コンテナを作業場に持って帰り、い草の汚れを落とし又冷やすためたっぷりシャワーで水をかけます。後片付け後お昼を迎えます。昼食休憩後、午前中刈り取ったい草の泥染め作業、夕方、田んぼへ翌日刈り取るい草の網外し、杭抜きと一日中ほとんど休みなく作業が続きます。この様な作業が約20日間。農家さんの大変さを改めて痛感しました。そして現在、国産畳表を作る農家さんがどんどん減っています。大変な思いで作られた良い畳表も理解されないまま(国産であっても安物の畳表)、中国産の安価な畳表とひと括りになってしまっている事もあります。い草(畳表)は広く段階分けされています。品質も分からぬまま安い粗悪な畳が値段だけ先行し多く出回ってしまっています。そこで畳表の品質の違いをもっと深く勉強する事が畳店には必修です。意外と畳店が知っているようで知らないのが現状です。違いが判った上で初めて畳店はお客様に畳表を勧められるようになると思います。

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