お知らせ

2015/02/18産地研修2 白口畳表の良さ

熊本に畳表の勉強に行くようになり8年になります。当時、何軒もの農家さんを案内してもらい、最後に伺った橋口さん宅。そこで見せてもらった畳表に衝撃を受けたのを昨日の事の様に思い出します。個人的な意見かもしれませんが今でも橋口氏の表は飛び抜けていると思います。い草の栽培方法、収穫された草の充実度、畳表の仕上げ完成度、製品管理体制、畳表に対する思い。どれをとっても超一流です。畳表の品評会で3度、農林水産大臣賞を受賞されたのも頷けます。今回、特別良いい草が収穫された五年前の草で織った所謂《5年物の畳表》を見せていただきました。織りたての畳表の青さは無く白口の畳表です。草質は粒揃いが良く充実度の高い畳表です。下に見える青畳よりはるかに上です。一般的には青畳と言われる様に青口の方がうけるかもしれません。しかし、白口の畳表は四季を経験する事で草も締りより強くなります。また部屋に敷き込んでみると青口表より部屋が明るくなります。良い草が出来た年の畳表は特別価値が有ります。ほんのひと時の青さも良いのですが白口で上質のい草で織られた畳表を選ばれた方が長い目で見ると良いのではないでしょうか。畳は色が変わってからの付き合いの方が長いので。橋口さんに久しぶりに再会し話ができ、またやる気になりました。

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