おしらせ
良い畳表は綺麗な飴色に変化する
2025/10/6(月)
皆さま、こんにちは!
千葉県市原市の冨松畳店です。
市原市若宮
畳裏返し工事
今回、2017年に当店で畳の表替えでお世話になったK様より畳裏返しを承りました。


経年によりできてしまう敷居と畳床(畳の芯(土台)となる部分)の隙間を治すため、畳床の補修も行いました。
K様邸の畳床(たたみどこ)は、藁床。
藁(わら)床はお米の藁を刈り取り、その藁を何段にも圧縮して作られている日本古来から使われている天然素材の床材です。
藁床も経年により、床板に馴染み、段差や隙間の原因を作ってしまうこともしばしば…。
そんな時に大切な作業が藁床の補修作業です。お客様からお預かりした畳を冨松畳店で店主(職人)が藁を一本一本介し、たたみ糸と畳針で一針一針、丁寧に手間ひまをかけて補修・修繕しています。
この作業は、ホームセンター、たたみ大量量産店では時間と手間や畳職人の技術が必要なため、省かれる作業でもあります。

↑奥:裏返し済み(藁床補修済み) 手前:画像右部分に段差あり
8年前、表替えの際に使用した畳表は、い草畳表生産農家さんである熊本県八代市千丁町 橋口英明さんの最高級品”ひのさらさ”(くまもとJAブランド畳表)です。
現在ではレジェンドと呼ばれる橋口英明さんは、畳表の『熊本県い草い製品品評会』において
平成17年 農林水産局長賞・県知事賞
平成18年 農林水産大臣賞
平成19年 1等賞
平成22年 農林水産生産局長賞
平成24年 農林水産大臣賞・八代市長賞
平成26年 農林水産大臣賞・八代市長賞
平成28年 農林水産大臣賞・八代市長賞
平成29年 全国イ生産団体賞
令和3年 い業大会 九州農政局長賞(い製品)
最高の賞『農林水産大臣賞』4度受賞されているトップクラスの農家さんです。
総理官邸、大本山永平寺、熊本城、国宝青井阿蘇神社、国指定名勝松浜軒などで橋口氏の『熊橋備表(ゆうせんびんおもて)』が使用されています。


2017年の橋口さんの畳表は、”熊本県産の高品質で良い畳表は綺麗な飴色に変化する”と言いますが、そのお手本のような畳表の色の焼け方。

↑畳の艶がものすごい…!畳の焼け方によってお部屋の雰囲気がガラッと変わりますが、この畳は別格のような気がいたします。
”良い物は長持ちする。”教科書のような例です。

↑山と谷がはっきりとしている飴色の畳表。
『ちなみに、当店で良く使用するこの畳表の品種(ひのみどり)はある畳店では弱いので使用しないと言われてる方もいます。
しかし、適期に刈り取られた優良生産者の畳表はその限りではないとの証明です。
全ては品種ではなく良いい草を作る生産者を選べるかが大事だと言うことです。(10年の歳月をかけて熊本県で育成された新品種「ひのみどり」を厳しい加工基準で織りあげた最高級畳表「ひのさらさ」は、従来のいぐさより茎が細く、色ムラのないのが特徴です。
絹織物の更紗(さらさ)のようになめらかで、きめ細かい美しい畳表という意味を込めたネーミングです。』
2018年10月当店HPより抜粋
と当店店主(職人)の言葉にもあるように飴色に輝く、『美しい…』とつい、言葉が出てしまう畳表を裏返し。

8年経過しているにも関わらず、畳の良い香りが…!!通常、畳の裏返しをする際、香りは年月の経過とともに消えてしまうのですが…。
K様も『あれ?すごく良い畳の香りがする!』とびっくりしておられました。

お客様にも『前回、良い品です。とおすすめして頂いたから橋口さんの畳表でお願いしたけど本当に良かった。裏返しも畳縁が新しくなって新品のようで本当に嬉しい。』と大変喜んでいただき、店主も2017年作の橋口さんの畳表の良さを再認識することができ、熊橋備表のポテンシャルに更なる発見と学びのある畳裏返しになったようです。

↑裏返し施工後
Kさま、この度もご用命いただきまして誠にありがとうございました!
また、何かございましたらお気軽にご相談くださいませ。
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