おしらせ

二種類の畳表の良さを味わう

2025/4/7(月)

市原市 M様邸

襖・畳表替え工事

 

一階 八畳表替え

畳表: ひのさくら(JAやつしろブランド高級畳表)本間サイズ1番草 畳表

生産者:松本吉弘さん

畳縁: HANA香織Ⅲ No.5

 

 

中二階 六畳 表替え

畳表: ひのさらさ(JAやつしろブランド最高級畳表)五八サイズ2番草 畳表

生産者: 小嶋新吾さん

畳縁: 市座 No.6

 

M様邸では、一階と中二階の表替えを承りました。

 

一階の畳表は、本来なら”ひのさらさ”を原料なのですが、”ひのさくら”で織りあげた畳表を使用しました。

今回使用した松本さんの畳表は、実質ひのさらさクラスに値する畳表で見た目に派手さはないものの、い草の草質が良く、草の身入り良しと耐久性に優れた畳表です。

本間サイズといって、千葉県などのいわゆる関東間で使われる畳表のサイズ(関東の畳は五八サイズといいます)より、関西間で使われる大きいサイズの畳表を贅沢に使用し、お値段と比較してもこれこそお値段以上の畳表です。(関東と関西で畳の大きさが違うんです!)

 

当店では、国産畳の産地である熊本の問屋から直接電話で良い畳表がある時にすぐ買い付け、熊本から直送してもらい、冨松畳店についてからも職人の目利きで現在の畳表の状態、見た目、畳をお部屋に入れて映えるのか、後の退色後にツヤが出るのかなど素材を見極め、お客様にお届けしています。

お客様はもちろんのこと、畳をつくる側の職人も惚れ惚れするような畳表に出会えると嬉しいものです。

 

中二階で使用させていただいた熊本県の水前寺成趣園の古今伝授の間の畳表の生産者である小嶋さんの五八サイズのひのさらさを使用いたしました。 い草の草が細めで”ひのみどり(い草の品種の名前)”で織った畳表らしい山と谷がくっきり見た目で職人曰く、まさに”Theひのみどり”な畳表です。

 

一階と中二階の畳表は、両方とも”ひのみどり”種のい草で織られたものだけれど、い草をつくっている土地柄(田んぼ)、草質、土の肥料、生産者さんの織り方などつくり方によって違いがあります。

 

畳は、入れた時は青々とした色と畳の香りが魅力的ですが、紫外線や光の入り方によりどちらかというと退色(い草の養分が抜けて飴色に変化すること)した畳と生活を過ごす時間が自然と長くなります。

 

お見積もりをする際にお客様にお伝えすることが『畳は色が変化してからが勝負なんです!!』です。 同じように見られる畳表だけれど1枚1枚、個性と表情が変わってくるのが畳表の奥深い魅力です。

 

 

畳縁もM様チョイスの黒のスキッとした上品かつ華やかな畳縁と伝統と畳らしさが引き立つ紺色の市座の畳縁で襖との相性もぴったりと喜んでくださいました。

また、最近、販売が始まったミニ畳もご購入くださり、床間の花瓶のお花たちとミニ畳と畳が美しい写真も送ってくださりました。

 

 

M様、この度はご用命くださり大変ありがとうございました!!

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