お知らせ

2016/05/19W様邸畳床補修作業続き

畳床隙間部分、補修前、補修後の画像です。わかりやすいよう新調時の裁断角度に合わせた板をござを剥がした畳床においてみると画像の様に隙間が見えます。寸法に合わせ裁断した藁床は穂先部分は年数が経ってもあまり丸くなることはありません。一方わらの根部分は経年でどうしても丸くなりがちです。丸くなった僅かな隙間箇所にいくらゴザ等で寸法を増やしてもダメです。この様な箇所は藁を用い画像の様に角を立て新調時の裁断角度に直します。一針一針手縫い作業で手間暇掛かりますが補修を加えた畳は断然仕上がりが良くなります。古い畳表の時はあまり気にならないかも知れません。しかし、畳表が新しくなると僅かな所も気になりだします。畳製作事、私が拘っている所は角が立つ様、丈を出し凹んだ箇所は修正を加えなるべく気になる箇所を無くす事です。格安をうたっている畳店やホームセンターの畳替えではやらない(出来ない)作業です。畳表に拘わる畳店は最近多くなりましたが作りに拘る畳店は少ない気がします。

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