お知らせ

2016/02/15仕上げ作業3

織り上がった畳表は製図版のような板の上に載せます。仕上げ包丁を用い、切れたい草を綺麗に取り除き判らないようにします。裏面が終わると表面。通常ではやらないだろうと思われる箇所まで徹底的にも手を加えていました。12月の寒い季節に植え付け手間暇惜しまず育てたい草を真夏の暑い時期に刈り取ります。その日のうちに泥染め乾燥されたい草は約一年寝かせる(一般的な生産者さんは2~3か月後には新草表として織始めその年に出荷されます。)事で色合いが落ち着き強さが増します。取り出したい草は8段階に選別され(普通の生産者さんは3段階、優良生産者さんで5段階)ようやく製織に入ります。選別したい草は色彩選別機(産地では約3分の1程が導入)で先枯れのあるい草を機械で間引き更に人の目で選り出し、これでもかと言うくらい選り出されたい草を最終的に織機の両袖に載せるまでのプロセスが途方もなく長い事を痛感させられます。また、織り上げた畳表の最終仕上げも徹底している所が熊本屈指と呼ばれる生産者たる所以です。同じ機械で織っても別物です。(※橋口氏が作るい草は高品質でい切れが少ない為今回はあえてい切れ箇所を作っての体験作業でした。)

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