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2016/02/07地域ブランドに熊本県産い草と畳表 農水省登録 

◎ 熊本日日新聞 2016年2月3日より

 農林水産省は2日、地名を冠した農林水産物や食品を国が地域ブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」の対象に、「くまもと県産い草」と「くまもと県産い草畳表」を登録した。農産品のGI登録は昨年の北海道の「夕張メロン」などに続き2回目で、県内からは初登録。

 同日は、愛媛県の「伊予生糸」も選ばれ、農産品のGI登録は10産品となった。登録産品はGIマークを表示でき、国が不正な偽ブランドを取り締まるなどして保護する。類似品を同じ名称で販売したりすると罰則がある。

 県内の登録対象となった2品目は、JAやつしろやJA熊本うき、JAくまが連名で昨年6月に申請していた。

 2品目とも、県の優良指定品種「ひのみどり」「夕凪」「ひのはるか」を八代市、宇城市、氷川町、あさぎり町の2市2町で栽培し、加工したものに限定。天然土の泥でイ草をコーティングする伝統的な製法「泥染め」を施し、色調や肌触り、変色防止効果を高めることなどが条件になっている。

 畳表については、イ草の密度など、県い業協同組合が品質の等級を認定した商品に限定した。

 農林水産省ではこの日、3JAの代表が伊東良孝副大臣から登録証を受け取った。JAやつしろの下村清一副組合長は「中国産や化学製品に押されているが、登録の後押しを受けて消費者に県産イ草の良さをPRしたい」と話した。

 日本の地理的表示保護制度では、国税庁が認定する酒類で、県内の「球磨焼酎」が登録されている。(猿渡将樹、山口尚久)


地域ブランドに県産い草と畳表 農水省登録の写真、
農林水産省の伊東良孝副大臣(中央)から認定証を受け取ったイ草関係者ら=2日、同省

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