お知らせ

2013/02/06熊本産地情報その1

2月3日から久しぶりに熊本へ行って来ました。熊本畳表生産地の現状把握と、よく使用する畳表生産農家さんの品質(こだわり)を確認するためです。熊本空港から八代市へ。車窓から見えるい草田の数が明らかに4年前より減少しています。以前、い草刈りでお世話になった千丁町の田んぼへ到着。い草に変わり、キャベツ、ブロッコリー、レタス等の路地野菜へと転作が多く見受けられました。国産畳表の90%以上が熊本県八代市で生産されています。とは言うものの市場に出回っている畳表の約8割が中国産畳表と言うのが現状です。平成元年に5400件以上あった農家が現在約600件になってしまいました。畳の部屋の減少もありますが中国産畳表が多く使われ、価格重視の安価な畳が出回り、良い物を作っても多くの国産畳表農家さんは採算割れ。そして、年々畳表生産農家さんがい草作りを辞めてしまっています。中には良い物も多少ありますが、中国産畳表は擦れやすく艶がないと私は思います。しかし、上質の熊本産畳表は使ううちに艶と独特の趣が出てきます。畳替えの際には、価格だけ見るのではなく、まず、現物の畳表を見て下さい。国産畳表を守るためにも、一般住宅にはぜひ趣ある、上質の熊本産畳表を使っていただければとあらためて思いました。

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