お知らせ

2015/02/08北限のい草「小松表」

先日、小松表の若き生産農家さんとお会いする機会がありました。現在流通している畳表の約8割が中国産です。また国産畳表の約95%が比較的温暖な熊本県で作られています。その中で雪国、石川県小松市で作られる小松表は独自の存在です。い草の苗は雪の下で春を待ち、表皮が固くなり芯が充実する真夏に刈り取られます。こうして作られたい草を密に織り上げることで堅牢な畳表に仕上がり、北陸や東北の積雪地帯で長く愛用されてきたと言われています。実際、畳表のカットサンプルを頂き確認してみました。確かに実入りが良く固いい草で丈夫そうな畳表です。残念ながら、小松表生産農家さんは現在1戸のみになってしまいました。若き生産者である宮本氏は「本物を大切にする生活文化の提案」をテーマに小松表の復活を目指し熱心に勉強をされています。いつの日か復活するように微力ながら応援したいとおもいます。小松表にご興味をお持ちの方はぜひ当店にご相談ください。

← 前の記事 記事一覧 次の記事 →